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デザイナーの独立

更新日:2023年11月29日


「ヘッダー」デザイナーの独立

あおときの櫻井です。【2021年9月投稿・2023年10月追記】


コロナの影響でクライアントさんや周りのデザイナーからも、ちらほら独立or起業を考える方が増え、その度に相談を受けましたので、少しお話ししたいと思います。


ぼくは27歳で独立しました。

キャリアで言うとグラフィックデザイナーとして5年働いた年ですね。

時系列で言うとこんな感じ。


ーーー

1年目(23歳):地方のデザイナーに従事(いわゆる弟子入り)始めてイラレフォトショを触るところから

2年目(24歳):上京、大手制作会社に。

4年目(26歳):独立を見据えて小規模デザイン会社へ。

5年目後半(27歳):独立

ーーー


当時は30歳で独立する!と意気込んで、周りにも吹聴して発破をかけていたものです。

ちょっとしたきっかけでフリーランス生活が早まったのは27歳からに早まりました。


そこから5年(2023年現在)、個人事業から法人化。まだまだちっちゃいですが今は3人の仲間とデザインの枠にとどまらず、いろんなことに挑戦できる会社になってきました。


結論から言うと、20代でフリーランスになったことは、スキル面、金額面、精神面でとても良かったと思います。

個人的な見解をつらつらと下記に述べます。

 

01 自分の実力がわかる


フリーランスになってから驚いたのは、今やごまんといるしょうもなデザイナーの1人の自分をクライアントさんたちは対等に見てくれることです。

そしてそれに見合った対価をいただける。だから頑張れる。成長が見える。


これってフリーランスだから当たり前かもしれませんが、会社員時代は自分の技量は手の早さくらいでしか見てもらえませんでした。

大きい制作会社ほど、20代の末端デザイナーはアートディレクターなる年功序列を勝ち抜いた上司の言いなりでデザインをしていると思います。


でないと帰れませんからね。


最初は意気込んで自分の案を持って行ったりするんですがどこかのレイヤーで必ず弾かれるし、帰れなくなるし、個人で作品を作ってコンペへ挑戦。なんてもっての外。でいいことがひとつもない。という結論になるんです。

要は実力があっても評価してくれない状況に置かれます。

作業だけは早くなります。笑


そんな働き方をしているうちにぼくは自分を失いました。自分が好きなデザインが何かわからなくなりました。

自分がデザインができているのか、わからなくなりました。そして自信がなくなりコミュ力を失いました


会社員時代の自分を見つめ直して、最初2年くらいは会社員時代からのリハビリをお勧めします。笑


【2023.10追記】

ブラック企業故の凝り固まりがありました。

シンプルに自分の力不足もあったと思います。

今となってはそこで揉まれたことはとても良かったです。


これも完全にぼくの意見ですが、デザイナーで生きていくのであれば、ある程度社会人は経験した方が良いです。デザインはお客さんの要望、社会の課題を解決するツールです。自分の作風<世の中の思想が反映される職業です。

「おれの作品を見ろ!」をしたい方、あなたは“アーティスト思考”です。

それで燻っている方は、アーティストとして独立することを推します。

 

02 自分の時間で働ける


言わずと知れたフリーランスのメリット。

ぼくは子どもの保育園の送迎に合わせて無理矢理残業をしない体制を作りました。

土日だけ子どもの面倒を見てドヤ顔をして、平日はみんなと一緒に呑気にてっぺんまで残業している上司がいい反面教師でしたね。


スケジュールも仕事量も自分で調整。

空いた時間に展示を見に行ったり、バンド練なんかも入れてます。笑

独立して会社を設立するまでの4年間、残業のない体制を作り上げました。


【2023.10追記】

メンバーが増えてからもその姿勢を貫いています。

会社勤めの副業デザイナーが増えた今、“オンタイム”で対応できる方は重宝されると思います。

 

03 好きな人、ものが増える



関わる人の取捨選択ができるのもフリーランスのメリット。

とはいえ、うちのデザインを知ってる人が発注をしてくれるので合わないってことは滅多にありません。


合わない人との時間に費やすほど、社会人の限られた時間は暇ではありません。

好きな人を周りに置いて、その人がまた自分に合う人を紹介してくれる。

その人に呼応して良いクリエイティブを産み出す。

その連鎖が気持ちいいです。


【2023.10追記】

クリエイティブの連鎖こそ、その人のクリエイティブ力の証明だと思います。

デザインは作ることだけが全てではありません。

期日内にどれだけお互い気持ちよく良いものを作れるか。が力の見せ所かなと思います。

 

04 お金について



結局ここ。と言われてしまうかもしれませんが。。

ぼくは会社員時代のツテが“一切ないまま”独立しました。

親からの金銭的援助なんてもんもありまへん。

なので最初の3ヶ月はほぼ0円生活。子どもが生まれたての奥さんの怒りもヒシヒシと感じていました。


そんな中自分を信じて、安価でできる種まきをめちゃくちゃしました。

  • 今まで知り合った関係者、その道の友だちに片っ端から独立の連絡する。

  • 返事が来たら会いに漕ぎ着ける。飲みに誘う。(昭和か)

  • 色んなマッチングサイトに登録する。(令和か)

そんなこんなでがむしゃらにやれば絶対仲間は現れます!

その仲間を大切に大切に。コミュニケーションを深めていきましょ。


注意したいのがPCの前でぽちぽちポートフォリオを無理やり捻出すること。

独立したては作品が少ないことが普通です。

無理に学生時代の作品を引っ張ってきたり、会社で少し携わっただけの仕事を自分のものと捻出する作業。


まじで時間の無駄です。


冒頭でも言いましたが、デザイナーは死ぬほどいます!

よほど有名デザイナーの傘下で名を通してない限り、人に連絡しないと仕事はきません

とにかく人と合って、作風より自分を好きになってもらうこと。これが1番です。


そんなこんなしていると仕事をもらえるようになり、

今や会社員デザイナー時代の5倍くらいはいけてるんではないでしょうか。

それよかお金よりやりがいを感じていますが。





【2023.10追記】

初期費用


デザイナーは初期投資も少なく、資格もいらないので、

今日から「私はデザイナーです!」と言えばみんなデザイナーです。ってな時代です。

ぼくの具体的にはこんな感じかしら。

誰でもできちゃう時代だから、逆に「ちゃんとしてる」デザイナーは重宝されるし、信頼度も高くなります。

PCの減価償却とかはちゃんとしてくださいね〜。

​mac book Pro

¥​330,000

​最初はこんな程度のスペックで良いと思います。

​PC周辺機器(マウス・キーボードなど)

¥30,000

​apple 純正

​iPad・Apple pencil

​¥90,000

​イラストの仕事もあったので必要でした。

​¥73,000/年

​高いっすねえ。

​モニター

​¥55,000

mac bookをモニターに繋いでデュアルで作業します。​色がしっかり出るものを購入しましょう

​色見本、紙見本

​¥15,000

​必要ですねえ。

​メールアドレス、HPサーバー契約料

​¥15,000/年

​gmailでも良いですが、独自ドメインを取得してHPを作って作品を貯めていくことをお勧めします。

​シェアオフィス契約料

​¥90,000/初期費用

¥40,000/月

​自宅やカフェでもできますが、繋がりを求めてコワーキングを使用したことは良かったです。下北沢です。

​¥12,000/年

​請求書管理はこれで楽になります。お客さんが少ないうちは無料で使えた気がします。

​名刺

​¥30,000

​楽しみどころ。好きなもの作れる幸せを感じて。300枚くらいでしょうか。

​その他

​¥20,000

​税務署に行ったり、色々

なんだかんだで100万近くかかってるかもですね。

 

どこがベストの独立タイミングなのか??


ぼくの場合、27歳で「メンタルの低下」「スキルアップの限界」だけでなく「子どもが産まれた」「チャレンジしたいことができた」が同時に来たので意を決して独立しました。

ネガティブな要素の中にもポジティブ要素があったことは独立後に幸いしました。

この辺はまたどこかで触れたいですね。


よくいるのは、「会社勤めが向いていないから」「上司が苦手だから」「時間に縛られたくないから」など目の前のネガティブ要素から逃げ出したいだけで独立したいという人です。


この辺は、なんとフリーランスになった瞬間に叶います。笑

おめでとうございます!


であれば、「今の会社より良い会社を作ってみたい!」や「好きな人たちと働きたい!」と目標に据えてみることが「何をすればいいのかな?」時間が減り、その後の独立生活を豊かにすると思います。


当たり前ですが、楽して稼ぎたい。という考えでのデザイナー起業はお勧めしません。


会社員デザイナーで「おれの実力はこんなもんじゃない!」と燻っている人がいましたら、今すぐ独立することをお勧めします。


 

【2023.10追記】

そんなことを言っておりますが...

そんな感じで燻っていたぼくですが、やっぱ組織の力は強いなと思います。

1人で作るクリエイティブには限界があって。

インプットも1人になった分乏しく、数年後、時代に取り残されるんだろうなという気持ちになりました。


1人は楽です。ちょー楽です。

楽ですが、もっと面白くて良いものを作りたい。

その気持ちが上回り、今は会社化して若い子たちの情報を聞くこと、よりいろんなことに挑戦できる環境がめちゃくちゃ刺激になります。


このフリーで働く感じを組織でできたら1番いいのでは?

と思い、日々働き方を模索しています。


2年前のぼく、ブラック企業への恨みがすごいですねえ。

数年後、またこの記事を更新します。

お楽しみに。

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