こんにちは。あおときの櫻井です。
あおとき保育園設立計画フィンランド教育事情。
前回ブログに続いて、視察してきたフィンランドの教育事情について書きたいと思います。
保育園視察の通訳&コーディネートをしてくださったメリさん。
フィンランド語、ドイツ語、英語、日本語、スウェーデン語。の5ヶ国語を話せるエリート。
でも今の職に就くまでは苦労したのだとか。後述。
保育園の視察後、ご丁寧に日本語の勉強になるからと、フィンランドの教育事情をプレゼンしていただきました。
その備忘録を記します。
宿泊先のヘルシンキのhelsingin yliopisto(ヘルシンキ大学駅)にて。
フィンランドの教育制度に基づく価値観と原則
全員が平等に保育園から⼤学まで質の⾼い教育を受けられること
教育は無料であること
社会に積極的に参加する国⺠を育てること
この辺は有名な事項でしょうか。
でもなぜ平等な教育を目指しているのか。
公平さと差別がないことが福祉国家の基盤になる
からだそう。
人口が少ないフィンランドは、公平を優先。質の高い教育を平等に受けることが国全体を支える国民を養えるんですね。
では具体的にどんなことをしているのかを。
仕事に全⼒を尽くし、誇りを持つ教員
これは日本の教員もそうだろうけど、ベクトルが違うと思いました。
先生は、ナショナルカリキュラムに基づき、教育目標に沿って、授業を⾃由で単独で計画できます。
先生の信頼が厚いからできることですね。
信頼の厚さ=質の良い教育を受け、修士以上である。
日本は到底厳しいんじゃないでしょうか。
ナショナルテスト(入学共通テスト)と学校ランキングシステムがないこと
これは、、いいですね!
高校、大学に入る際は、中学時代(高校時代)のトータルの成績で、行ける高校が決まります。
それは学力だけじゃなく、社交性などのトータルです。
テスト前に脳みそに詰め込む。次の日には忘れる。脳みその無駄遣い。
先生は採点時間に残業を充てる。税金の無駄遣い。
こんなことマジでやめましょうよ。
順位をつけない。のに学力が高い。
優劣をつけることに意味がないということを知れ。
本当に日本に見習っていただきたい。
差別がないことを⽀える特別教育、無料な給⾷等
障害のある子には、しっかりサポートが付きます。
障害を持っていても、一社会人として、個性として捉えます。
もはや当たり前に聞こえてきますが、やっぱり日本に比べてしっかりしてますよね。
ただ平等を求めるあまり、障害を持つ方の就職後のサポートが行き渡っていないのだとか。
なるほど。
好奇⼼、想像⼒、⾃⽴した思考、⽣徒の勉強意欲を⼤事にすること
これに尽きますね。
団栗の背比べ、出る杭は打たれる日本教育と違うところを教えていただきました。
(これを書いているうちに怒りが湧いてきました。。笑)
フィンランドの教育制度の構造
フィンランドの教育の流れこんな感じ。
高校までが義務教育です。
保育・幼児教育(0 − 6 歳)
就学前教育(6 − 7 歳)
基礎教育(7− 16歳、⼩学校、中学校)
⼀般中等教育(⾼校)
職業教育
⾼等教育
成⼈教育(⽣涯教育の価値観)
特徴的だと感じた2つの課程をご紹介。
就学前教育(6 - 7 歳)
これ、ヨーロッパでは一般的らしい。がすごく大事だなと思った。
2015年から義務化
⼦どもが6歳になる年に開始
⾃治体が⾏い、無料
⽉曜⽇から⾦曜⽇まで4時間
⼩学校に⼊ることを⽀えるのが目的
要は小学生になる前の1年間、保育園・幼稚園⇔小学校との差を穴埋めをする期間。
ぼくも小学校に上がった時のギャップ、みたいなものは印象に残っています。
そこを埋めてくれるのは子どものメンタル的にも良いですよね。
保育園側でできたら良いかも。義務教育には期待ができないし。
成⼈教育(⽣涯教育の価値観)
これも良い制度です。
社会人になって学び直したいと思ったら、無償で大学に入り直すことができます。
素晴らしいですね。
学ぶことの大切さ。を国が態度で示す。これっす。
フィンランドの教育方針を綴りました。
平等な教育が生み出す、
「〇〇歳だからこう」みたいな概念がないことがめちゃくちゃいいなと思いました。
こうやって多様性文化が生まれていくんだなと。
次回は「デンマークの教育編」です。
では、
moimoi!Kiitos!
櫻井
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